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アジアンジャズはあるか!その.3

 今回の編成は少し変わっている。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、フルート2人、ギター2人、
ベース2人、パーカッション2人計11名。
今のご時世にしては、非常に豪華です。そして一番の特徴がピアノがない。
と言うことは平均律に固定された楽器がないと言うことです。それぞれやや平均率に合わせて
いるけれど、純正律に近い。弦、笛、打楽器で構成された編成は雅楽の編成に近い。
アジアを意識したわけではないが、全く新しいサウンドを考えるには、そこまで戻らなくては
意味がない。
 
 今、60年代後半の日本のジャズの研究をしているが、この時期一番なのは菊池雅章である。編成はオーソドックスなクインテットであるが、他のグループと全く違う音がしている。彼のハーモニーセンスによるところが大きいと思うが、バークリー理論をベースに独自のサウンドを創っている。
この頃時代は70年安保前の何とも混沌とし、希望と夢と理想と現実がうごめいていた。
まだ、「夢のむこう」には何かがあると信じていた時代ともいえる。

自分が音楽を作るとき自然にこの時代のことを考える。その前は、日本では秋吉敏子、ジョージ川口らがいるが新しい日本のジャズの息吹は感じられない。
ここ旭川で音楽を作っているとほどよく田舎なので、何かに追随する必要がないので、ここから生まれるまで待てるという利点がある。

しかし、風雪に耐えなくてはならない。




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