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アジアンジャズはあるか!その.4

 今回は基本メンバーに10名に15名のメンバーを追加して演奏した。
25名の大所帯である。 クラシック、ビックバンドならいざ知らず、木管8、弦7、打楽器4、管5、シンセ1の変わった編成。 数年前ビックバンドスタイルとガムラン音楽を合わせたことがあるが、この時は音響関係の問題で、音の構造が見えなくなり壁面の巨大な壁にカーテンをおろすことになり、怒り心頭だったが、今回はそれをふまえ自分で音響も担当することに。 これは、墓穴を掘ったとはいえ本当に大変です。耳は2つ、身体は一つ、ここの部分の技術スタッフをそろえなくては5年は続かないことを実感した。

今回のオーケストラの曲の特徴は木管に主眼を置いている。これはとても微妙なバランスで、バランスにより曲のイメージが一変する、メンバーの中にプロ、アマチュアが混合で入っているが、差は歴然で音の飛び方がまるで違う。やはりプロのメンバーを集めて1回音を出したい気持ちが高まった。

オーケストラで演奏する2曲は、特に今までにない構造で、「Stillness」はハーモニーは簡単だが、長いメロディーを息を切らさないで歌うのが非常に難しい曲である。日本古来の追分に近いかもしれない。これに近いのがモンゴルのオルテンドーである。この曲をヴァイオリンの金子飛鳥さんがリードし完璧に歌っていたことに完全に脱帽です。
彼女は本当に深い表現をする。今回の書いた曲どれもヴァイオリンを主眼にあったのは確かである。

もう1曲の難曲は「PAMOJIA」。これは北方民族ギリヤークに伝わるリズムの形にメロディーを付けたもの。中間に長大なユニゾンがあり、プロのメンバー全員が苦労していた。そこはプロ本番は見事に決めてもらった。感謝である。

後半の曲は組曲「アジアの風」として演奏したが、自分の頭の中にあるものを、生で演奏する形にするのは本当に大変である。 巨匠武満徹が「自分が意のままに操れるシンセサイザーが欲しい」と言ったのがよく分かる。
しかし、ここで創った音を苦労をして再現をしてみて、ジャズスタイルの可能性がまだまだあることを確信した。日本ではジャズ分野の創作がまだ足りないが、もっともっと追求する人間が現れて欲しい。

アジアのジャズの未来は明るい。


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