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和製ジャズ温故知新.17/武満徹とジャズ

和製ジャズを見つめる温故知新、現代音楽作曲家武満徹
が出てくるとは、自分でも思わなかった。
戦後のジャズブームを終えて、1960年中頃から一段と
フリージャズの影響が出てくる。
先のコラム「銀巴里セッション」もその一つの流れと考えれる
かも知れない。
海の向こうではオーネットコールマンが現れ、一段とジャズが混迷を
深めていく。
そのような中に同調するように出てきたのが、武満徹である。
一般人にはほとんどなじみのない現代音楽作曲家という肩書き
をしょっているが、私は映画音楽での彼の働きを非常に評価している。
音楽作品を知らなくとも、黒沢明の「乱」、「どですかでん」、篠田正浩
の「はなれ瞽女おりん」勅使河原宏「他人の顔」をはじめとして、60年代
から70年にかけて膨大な映像音楽を製作している。
その重要な要素に彼は、ジャズ手法を用いている。
スイングジャズの伝統的手法、デュークエリントンのビックバンド手法
そしてフリージャズの手法まで用い、当時現れたジョンケージをはじめとする
録音技術を用いたミュージックコンクレートまでも用いている。
1960年代後半は戦後の混乱とは違う、高度経済成長の最ただ中である。
戦前の日本人の価値観が崩壊し、戦後新しく価値観を生み出そうとしている
混迷の時期とも見れる。
そのような時期に現代音楽、ジャズ、美術、評論、映像に精通している
稀な作曲家武満徹が活躍する。
その後、彼は日本人独自の世界を彷彿させる「武満トーン」を作り上げ
世界のタケミツとなる。
TVドラマ「波の盆」
より

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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