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和製ジャズ温故知新/補助編.3/ベースの鬼才金井英人

70年代を牽引したジャズメンに渡辺貞夫、日野 皓正、菊池雅章の3人というのは、
異論のない所であるが今回は、ベースの鬼才「金井英人」を取り上げたい。
生まれは1931年(昭和6年)東京生まれである。
高校卒業後、南里文雄とホット・ペッパーズ、
西条孝之助とウェスト・ライナーズ、ジャズ・アカデミー・カルテット
(高柳昌行、富樫雅彦、菊池雅章、金井英人)を経て
1962年 高柳昌行と『新世紀音楽研究所』を設立する。
「新世紀音楽研究所」というのが70年代につながる、重要な役割を果たした
研究会である。1963年の幻の「銀巴里セッション」も金井英人なしには
開催されなかったという。
60年代から日本のジャズシーンを底辺から支える役割をして、ベース
という楽器の特徴を最大限に生かし、オーソドックスジャズから
フリージャズまで幅広い活動を行った。
特に旧ソ連、アメリカ(ロスアンゼルス、サンフランシスコ、ハワイ)、香港、上海、
ネパール、ペルー、ポーランド等、海外を股にかけた、絵画、詩とのコラボレーション
を始め、舞踏家大野一雄とのコラボレーションを行うなど、日本のコンテンポラリー
ジャズのアプローチの第一人者と言える。
彼のスタイルは、チャーリーミンガス、デュークエリントンから大きな影響を受けながらも
ジャズと現代音楽の狭間で演奏し続けた、希有な演奏家である。
日本独特の間を取り入れた奏法、どんなジャンルとコラボーレーションをしても
日本人のルーツを感じさせる重厚なベース。
そのような希有な存在も2011年81歳で亡くなる。
亡くなる直前まで、ベースをかき鳴らしていたという、根っからのジャズマンである。
いま、日本にはこのようなベーシスト(ジャズマン)は本当にいなくなってしまった。
本当に残念である。
「テンダロイン」
西条孝之助とウエストライナーズ

五十嵐 明要 (as)
西条 孝之助 (ts)
原田 忠幸 (bs)
今泉 俊昭(tp)
前田 憲男 (p)
金井 英人 (b)
猪俣 猛 (ds)
昭和33年録音

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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