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アジアンジャズはあるか!その.5

11月中から12月上旬まで米国サンディエゴに行ってきた。
ジャズの作曲家、巨匠サミーネスティコに会うためである。

ネスティコは数々のジャズビックバンドの作曲をし、学生バンドからは「バイブル(聖典)」
と言われている人である。

この数回アジアンジャズについて書いているが、果たしてアメリカのジャズはあるのか?
本家本元のアメリカが廃れていっては悲しいというもの。
ジャズ生活60年アメリカンジャズの神髄と言っても良い、彼を通じてアメリカのジャズを
みてみると、まだまだ死んではいないが、昔に戻りつつある気がする。

今、アメリカは経済状態を見れば分かるように、非常な低迷にあえいでいる。
世界の警察とまで言われ、いつも文化、経済で世界をリードしてきた大国である。
足踏みをしながら、未来への展望は開けず、とりあえず昔に返ってみようか、
という気がしないでもない。

この100年の間にジャズは猛スピードで進化し続け、すでに60年代後半フリージャズの台頭
と、マイルスのロックビートの導入で、ジャズが大きく変化した。

これは、進歩なのか退化なのかは分からないが、何かが大きく変わりジャズは大衆の
ポップスと変わらないものとなっていった。

黒人と白人の軋轢の中から生まれたジャズは、もともと非常に個人的なものであるが、
差別運動のパワーに巻き込まれ、次第に黒人の代名詞の音楽となっていく。
が、しかしジャズから大衆に向かった者(レイチャールズ等)はポピュラーとして成功し、
その他はチャーリパーカーのようにビバップとして個人の音楽にとどまった。

いずれにしても、ジャズは細胞分裂のように分裂を繰り返し、世界各地に拡散して
いった。

そして、2011年サミーネスティコのところでアメリカンスタイルの朝食を食べながら、
アメリカ人のこの生活スタイルがジャズを支えているのだろうな・・・。
などと考える。 しかし、明るい展望の見えないアメリカのジャズシーンに対して、
アジアはまだまだ成熟していない。日本はせいぜいまだ50年くらいしか歴史がないのだから。

数100年の歴史を持つクラシック音楽とは比べようがないというもの。

1960年代後半日本ジャズの黎明期と言われるが、いまだに黎明期が続いている気がする。












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アジアンジャズはあるか!その.4

 今回は基本メンバーに10名に15名のメンバーを追加して演奏した。
25名の大所帯である。 クラシック、ビックバンドならいざ知らず、木管8、弦7、打楽器4、管5、シンセ1の変わった編成。 数年前ビックバンドスタイルとガムラン音楽を合わせたことがあるが、この時は音響関係の問題で、音の構造が見えなくなり壁面の巨大な壁にカーテンをおろすことになり、怒り心頭だったが、今回はそれをふまえ自分で音響も担当することに。 これは、墓穴を掘ったとはいえ本当に大変です。耳は2つ、身体は一つ、ここの部分の技術スタッフをそろえなくては5年は続かないことを実感した。

今回のオーケストラの曲の特徴は木管に主眼を置いている。これはとても微妙なバランスで、バランスにより曲のイメージが一変する、メンバーの中にプロ、アマチュアが混合で入っているが、差は歴然で音の飛び方がまるで違う。やはりプロのメンバーを集めて1回音を出したい気持ちが高まった。

オーケストラで演奏する2曲は、特に今までにない構造で、「Stillness」はハーモニーは簡単だが、長いメロディーを息を切らさないで歌うのが非常に難しい曲である。日本古来の追分に近いかもしれない。これに近いのがモンゴルのオルテンドーである。この曲をヴァイオリンの金子飛鳥さんがリードし完璧に歌っていたことに完全に脱帽です。
彼女は本当に深い表現をする。今回の書いた曲どれもヴァイオリンを主眼にあったのは確かである。

もう1曲の難曲は「PAMOJIA」。これは北方民族ギリヤークに伝わるリズムの形にメロディーを付けたもの。中間に長大なユニゾンがあり、プロのメンバー全員が苦労していた。そこはプロ本番は見事に決めてもらった。感謝である。

後半の曲は組曲「アジアの風」として演奏したが、自分の頭の中にあるものを、生で演奏する形にするのは本当に大変である。 巨匠武満徹が「自分が意のままに操れるシンセサイザーが欲しい」と言ったのがよく分かる。
しかし、ここで創った音を苦労をして再現をしてみて、ジャズスタイルの可能性がまだまだあることを確信した。日本ではジャズ分野の創作がまだ足りないが、もっともっと追求する人間が現れて欲しい。

アジアのジャズの未来は明るい。


アジアンジャズはあるか!その.3

 今回の編成は少し変わっている。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、フルート2人、ギター2人、
ベース2人、パーカッション2人計11名。
今のご時世にしては、非常に豪華です。そして一番の特徴がピアノがない。
と言うことは平均律に固定された楽器がないと言うことです。それぞれやや平均率に合わせて
いるけれど、純正律に近い。弦、笛、打楽器で構成された編成は雅楽の編成に近い。
アジアを意識したわけではないが、全く新しいサウンドを考えるには、そこまで戻らなくては
意味がない。
 
 今、60年代後半の日本のジャズの研究をしているが、この時期一番なのは菊池雅章である。編成はオーソドックスなクインテットであるが、他のグループと全く違う音がしている。彼のハーモニーセンスによるところが大きいと思うが、バークリー理論をベースに独自のサウンドを創っている。
この頃時代は70年安保前の何とも混沌とし、希望と夢と理想と現実がうごめいていた。
まだ、「夢のむこう」には何かがあると信じていた時代ともいえる。

自分が音楽を作るとき自然にこの時代のことを考える。その前は、日本では秋吉敏子、ジョージ川口らがいるが新しい日本のジャズの息吹は感じられない。
ここ旭川で音楽を作っているとほどよく田舎なので、何かに追随する必要がないので、ここから生まれるまで待てるという利点がある。

しかし、風雪に耐えなくてはならない。




アジアンジャズはあるか!その.2

今回のコンサートのため20曲、曲を書いた。その中から10曲ほど演奏。
当日のプログラムは以下
■1部 Asian Today Music/ Mind Jazz Frlends
      1. KIYARI
      2. LONG YELLOW ROAD
      3. ON A CLEAR DAY/ある晴れた日に
      4. SUKASULIN.2011
      5. FOR A WAY/夢のむこうへ
■2部 Asian Creative Music/Sense of Asiaクリエイティブオーケストラ
    Suite「WIND OF ASIA」
      6. PROLOGUE
      7. FOR VISION
      8. STILLNESS
      9. PAMOJIA
      10. VOICE OF ASIAN KIDS.2011
書いた曲のどれも1月から3月にかけてのものばかりである。
3月と言えば「東日本大震災」あった月である。
何とも、言いようのない無力感に襲われながら書いていたが、不思議と
曲が書ける。と言うより出てくる。創作の場面は何とも不思議だ。

今回は、The Sense of Asia Creative Concert Vol.1
「音のシルクロード」/東アジア編と言うことで行った。
東アジア編というのがみそである。
ジャズ、jazzとは言ってももともとアメリカで生まれたもの。
それを何の疑いもなく続けることに妙な抵抗感が生まれ、今に至っている。

60年代後半マイルス・デイヴィスが脱ジャズ宣言して、フュージュンの世界に
突入していったが、日本でも敏感反応して日本ジャズを創ろうとしていた。
特にこの時期日野皓正、菊池雅章らの活動が光る。
この、時期日本に根付くジャズを生み出そうとする熱気があった様な気がする。

その熱気はどこに行ったのだろう?
    



アジアンジャズはあるか!その.1

大きなコンサートが終わり疲労が残っている。 
コンサートは色々運営他で問題があるが、この音楽の未来は明るい。 

アメリカンジャズ(こんな言葉はないはずだが分かりやすいので使う)いわゆる米国をルーツとするジャズは今や形を変えて世界中に広まっている。 
私自身も10代からかれこれ40年以上アメリカンジャズをやり続けている。 
しかし、この20年ほど米国をルーツとするジャズにどうも一つの違和感を覚える。  
スタンダードジャズとは別としてコンテンポラリージャズという分野も 
出来ているがどうもよく分からない。と言うより無国籍に感じるのである。 
簡単に言うと自分の日本の風土の中から出来上がるジャズがないのかと言うこと。 

60年代後半菊池雅章、日野皓正、富樫雅彦らが日本に根付くジャズを追い求めていたが、それもフュージュンの波にのまれてしまった。 
2000年代に入りその流れはあまり変わっていない。 

そんな時期にアジアンジャズを創るという話しである。当然難しい。 
ここ旭川にきて28年。アジアンジャズを作るために来たと言っても過言ではない。 これから5年続ける「音のシルクロード」プロジェクトのなかで、 
アジアンジャズを完成させるというもの。 
基本メンバーはヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ギター2人、ベース2人、パーカッション2人、フルート2人計11名プラス木管6名、金管5名、打楽器4名計25名の大所帯。 

さて、手応えは・・・・。 これは出来る!! 

どこにもないものが此処で出来る確証を得たような気がする。 

和声を多用しない、長い息使いの旋律。大地に根を張る重い複雑なポリリズム。 
これから5年で完成出来る見通しも明るい。 
これを持ち世界にツアーに出るのも一考だが、それまで体力が持つかである。 

身体は疲労のピークだが頭は非常にクリアである。



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